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2012年7月15日 (日)

B型肝炎訴訟原告の早期救済を求める福井新聞論説

B型肝炎訴訟原告の早期救済を求める論説が2012年7月14日の福井新聞に掲載されました。

以下,引用します。

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苦しむB型肝炎患者  救済の速度もっと早めよ

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/35727.html

幼いころ集団予防接種を受けた記憶は、30代以上なら多くが共有している。その注射で人生を大きく狂わされた人たちが、国の救済を待ちわびているのが全国B型肝炎訴訟だ。

 6月末時点の弁護団まとめで、全国16地裁に提訴した患者や遺族は5184人。このうち国が給付金を支払うことで和解が成立したのは470人と1割に満たない。

 原告側と国が和解条件に関する基本合意書を交わし、当時の菅直人首相が患者らに謝罪して1年余が過ぎたのにである。

 被害者は注射器の使い回し放置によって感染し、症状の悪化におびえながら差別や偏見に苦しんできた。肝硬変や肝がんなどの重い病と闘い、和解を切望しつつ亡くなった人もいる。

 そうした患者、遺族へのせめてものつぐないが早期救済ではないか。提訴手続きや審査の簡素化、迅速化を求めたい。

 被害者が救済を受けるには、いったん裁判所に提訴する必要がある。ウイルス感染と予防接種の因果関係や症状を認定するためだ。母子手帳や予防接種台帳、カルテなどの医療記録を用意しなければならない。

 国の審査で要件が満たされれば各地裁で個別和解が成立。特別措置法に基づき、未発症者に50万円、慢性肝炎、肝がんなど症状に応じて150万~3600万円が給付される。

 しかし、数十年前のこと。当時の書類や記憶が残っている人はまれだろう。母子感染でないことの証明など提訴へのハードルに加え、国の審査態勢の不備も早期和解を妨げている。

 厚生労働省は4月に肝炎訴訟対策室を新設し、担当者を14人から31人に増員した。審査の速度は月100件から3倍にアップしたとしている。それでも提訴分だけでも1年以上かかる。

 「税金を使う以上、基本合意書に定められた最低限の要件は必要」というのは分からないでもない。ただ、弁護団がチェックして感染が間違いないと判断した人から提訴している。

 提訴数や書類の提出状況に合わせて一層のスピードアップ、柔軟な対応を願う。被害者は推計で45万人ともされるのだ。

 北陸3県では第17次提訴までに112人(うち13人死亡)が提訴。うち本県は23人で、和解に至ったのは北陸で13人、本県は1人しかいない。

 昨年末、金沢地裁で国と和解した県内の60代男性は喜びの半面、「人生を狂わされた。情けなさや悔しさ、怒りがこみ上げてくる」と思いの丈を吐露した。生死の境をさまよい、肝がんと診断され辞職し、肝臓の移植手術を受けた。以来、免疫抑制剤の投与と血中濃度測定が「死ぬまで欠かせなく」なった。

 予防接種では誰もが感染するリスクがあった。救済を負担する意識は国民に等しく必要だ。国には3兆円以上とされる賠償額について国民に理解を求め、また悲惨な薬害を繰り返さない恒久対策づくりの責務がある。

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この論説に述べられているとおり,主に,国の対応態勢の不十分さが原因で,和解成立が遅れている現状があります。

そのため,現在,弁護団として,国に対し,手続きの簡素化による早期救済を求めていますが,国から前向きな返答は,まだ得られておりません。

弁護団として,引き続き,早期救済実現のため努力しますので,ご支援をお願いいたします。

(北陸弁護団:吉川)

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コメント

私は現在、金沢において北陸弁護団の弁護士の先生の協力のもと提訴の準備を進めています。

肝移植の道筋もないまま長く肝硬変を患い、腹水・肝性脳症も発症し、病院の先生から生命の期限を言い渡せられました。

今年、高額な自由診療の病院に入院しましたが、やはり根本的な解決にはいたっていませんし、高額な治療費を支払い続けることも出来ないまま、思うようにいかない体を抱えた毎日です。

このままの和解の速度であれば、命の期限が切れるやもしれません。

和解成立の少なさに加え、提訴の準備すらも思うように進んでいません。


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